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浅沼圭司

シネマーテークからは、吉崎克美「イマジュ・ア・ノム」(1972年)、中島崇「南岸沿」(1971)、森田芳光「工場地帯」(1972年)。
萩原朔美「キリ」(1972年)、榎本了壱「窓」(1973年)、山崎博「A STORY」(1973年)などの新人群が賑やかに登場した。

ここでも新人たちに日常を見つめるデリケートな感性とコンセプチュアルな発想を共通に認めることができるが、60年代とくらべればカメラやフィルムに対する独自な観念とフェティシズムが強まっていることを見逃すことができない。

『新映画辞典』 美術出版社 1980年9月