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ジョナス・メカス

I also saw three short films by a young Japanese film-maker, Sakumi Hagiwara-‘butterfly’, ‘kiri’ and ‘The Dream’ = ‘Usually the Japanese avant – grade is either stoically and literally minimal, or crudely sensual. 
Hagiwaras works is lyrical, unpretentious, personal, works, similar to Larry Gotteims ‘Fog Line’ – it shows fog slowly lifting above a bushy landscape, with a mountain in a distance – avery beautiful, a very peaceful film.
Jonas Mekas

「私は萩原朔美という若い日本の映像作家のフイルムを三本‘バタフライ‘ ‘キリ‘‘ドリーム・ネック・ギロティン‘を観ました。

一般的にいって日本の前衛は、ストイックなものでも、写実的要素の強いものでも、ミニマルなものが多く、
そしてもしそのどちらでもないとすれば、こんどは性的に非常に粗雑で露骨なものが多い。

しかし萩原の作品は抒情的で、気負いのない、私的なものなのである。

‘キリ‘はラリー・ゴッタイムの‘フォグ・ライン‘によく似たストラクチュアルな作品―それは遥かかなたの山々を背景にして、目の前に広がる草木の上に静かに霧がかかり、
再び静かに消えていくというものーで、実に美しく、観る人の心にずがずがしい安らぎを感じさせるフイルムであった。」(道下匡子訳)

『ビレッジ・ボイス誌』 Suzan Gursoy 1975年8月2日